CONCEPT

ビの被写界深度 -大きさのこと-
To Feel the Human Scale

写真の用語の中に「被写界深度」というものがあります。これは、写真撮影でピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲を示します。
ピントの浅い写真は、ピントの合っている部分だけが際立ち、その他は背景としてぼやけて写ります。反対に深いものは、写りこんだ広範囲にピントが合い、前者の様な強調はなくなり、落ち着いた印象を与えてくれます。
被写体や構図が同じだとしても、撮影時の絞りやシャッター速度の設定により、そこに現れてくる世界は、全く異なるものとなるわけです。
このことは、私達の目、日々の生活においても同じことが言えるように感じます。見たいものだけが見えたり、目に入ったものを中心に考えたり、あるいは、見えたものを強く信じてしまう。目の特徴なのかもしれません。
学校の運動場で見たという、「巨大な沢ガニ」。一緒にいたというもう一人の子は、「そんなに大きくなかった!」と言います。どちらが正しいのでしょうか。人の目はそれぞれ違います。大きく見えたそれは、全ての人にとって大きいわけではない、あるいは目の錯覚や思い込みがあった、そんなところでしょうか。

何にしても、ものの大きさというのはぐるぐる変わる、というものみたいです。特にカメラの「目」に慣れてしまった現在や個々の「目」を基準にした状況の中においては。
見せたいものだけをクローズアップしたり、彩度をあげて強調したような画像には、今やみんな慣れっこなのではないでしょうか。魅力的に見えたものの「本物」はそれほど輝いてはいなかった、なんてことはよくある話です。もちろんその反対のことも、、、
カメラなどの「目」があふれた現在では、何が正しくて、何が正しくないというのは、簡単には言えない、むしろどれも「本物」なんだ、ということなのかもしれません。

では、作品の中に見る大きさはどうでしょう。空間の中に展示されているもの、もしくはその空間自体が作品であるとするのであれば、そこにあるものが、文字通り「本物」です。「沢ガニ」のように、見る人によって大きくなったり小さくなったりはしますが、基本的に大きさは変わりません。
どこに着眼して、その大きさとなっているのか。そのスケールは何によって支えられているのか。
美しさ、技法、素材、コンセプト、伝統や様式、場所との関わり、社会との関わり、人との関わり、、、
様々なことでしょう。
それらの背景について知る時、大きさの理由もまた見えてくるようです。そして、背景はそのまま、どこにピントが合った作品であるかを示してもいます。その範囲が感じられた時、作品の見える大きさもまた変わってくるのかもしれません。
小さくなったり、大きくなったり、急に見えてきたり、見えなくなったり、、、

人の目はそれぞれ違います
全ての人にとって大きいわけではない
目の錯覚や思い込み
ものの大きさというのはぐるぐる変わる
どれも「本物」

それでもやはり、その大きさには理由がある。
小さく見えても、大きく見えても、変わることのないものとして。

鈴木 孝幸

ARTISTS




大﨑 土夢

Tomu Osaki


1984 福岡県生まれ

2007 宝塚造形芸術大学造形学部卒業


個展

2021

エリプスの匂い 同時期滞在日本 AIR プログラム成果展 (salon cojica/KINBI nicojica, 北海道)

2018

無自性のヌガー(tagboat gallery, 東京)

2015

TWS-Emerging 2015 さいしんみどうとさんしん(トーキョーワンダーサイト渋谷 , 東京)


グループ展

2022 

サテライト ^ サテライト(HOTEL ANTEROOM KYOTO, 京都)

2020

雨足に沿って 舵をとる(アキバタマビ21,東京)

2020

Fwd:Good Night Image(BnA Alter Museum, 京都)




柄澤 健介

Kensuke Karasawa


1987 愛知県豊田市生まれ

2013 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科彫刻専攻修了


個展

2022

視点の深度(Lights Gallery, 名古屋)

2021

分水嶺(AIN SOPH DISPATCH, 名古屋)

2017

鏡と穴 ̶彫刻と写真の界面 vol,6(gallery αM, 東京)


グループ展

2021

飽きと知性(旧門谷小学校 , 愛知)

2020

ARTISTS’FAIR KYOTO2020(京都新聞ビル地下 1 階 , 京都)

2019

ART DAYS TOYOTA Toyota Specific(旧海老名三平宅 , 愛知)




鈴木 孝幸

Takayuki Suzuki


1982 愛知県新城市生まれ

2007 筑波大学大学院芸術研究科修士課程総合造形分野修了


個展

2022

マリアナでつまずく place/fossa(Gallery HAM, 愛知)

2021

不在の旅人 place/image(Gallery HAM, 愛知)

2020

砂地で本を読む place/words(旧門谷小学校 , 愛知)


グループ展

2022

鈴木 と 鈴木 ほる と ほる(豊川市桜ヶ丘ミュージアム , 愛知)

2021

現代美術のポジション 2021-2022(名古屋市美術館 , 愛知)

2021

中之条ビエンナーレ 2021(群馬)




花木 彰太

Shota Hanaki


1988 愛知県生まれ

2013 愛知県立芸術大学大学院美術研究科 博士課程前期美術専攻油画・版画領域修了


個展

2018

BORDER(SHUMOKU GALLERY, 愛知)

2016

Dashed line(岡崎信用金庫資料館 , 愛知)

2015

meeting(GALLERY VALEUR, 愛知)


グループ展

2022

aai oua 佐々木耕太|花木彰太(See Saw gallery + hibit, 愛知)

2019

瀬戸現代美術展 (旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト , 愛知)

2018

「paint( )ings」(Yutaka Kikutake Gallery, 東京)




洞山 舞

Mai Horayama


1992 岐阜県生まれ

2020 多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了


個展

2021

The Iron Drawing(Lights Gallery, 愛知)

2019

ときのかたち(多摩美術大学 , 東京)

2018

鉄を溶かす(いりや画廊 , 東京)


グループ展

2021

飽きと知性(旧門谷小学校 , 愛知)

2020

春のアート展(銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM, 東京)

2019

ART NAGOYA 2019(HOTEL NAGOYA CASTEL, 愛知)




山本 幸嗣

Yukitsugu Yamamoto


1974 愛知県北設楽郡東栄町生まれ

1997 Oxnard College (U.S.A) 修了


主な展覧会

2022

第8回

日展 東海テレビ賞受賞

2019

日本新工芸展 東京都知事賞受賞

日本新工芸展 審査員

2018

日本新工芸展 日本新工芸会員賞受賞

2017

日本新工芸展 日本新工芸会員賞受賞

2012

日本新工芸展 審査員

ENENT


会期中のイベント


「地元鳳来寺小学校児童による作品展示」

彫刻家の名倉達了さんによるワークショップで制作した児童の作品を、旧門谷小学校に展示します。


「サイズのホント」

9/25(日) 13:30~16:00 旧門谷小学校ランチルーム

展覧会参加アーティストから、「作品の大きさ」をキーワードに、自作についてのお話をお聞きします。

※入退出自由。途中休憩あり。

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13:30~14:45 大﨑土夢、鈴木孝幸、花木彰太
(14:45~15:00 休憩)
15:00~16:00 洞山舞、山本幸嗣
※当日の状況により、スケジュールは多少前後することがございます。

ACCESS

  • 旧門谷小学校

    愛知県新城市門谷字宮下26 番地


    交通案内

    ◇車

    【新東名高速新城I.Cより】

    国道151号を約4km、長篠交差点を左折、県道32号を約7km、「鳳来寺」バス停脇の笠川駐車場より、鳳来寺山登山道方面へ徒歩5分

    【新東名高速浜松いなさI.Cより】

    国道257号を約13km、長篠交差点を右折、県道32号を約7km、「鳳来寺」バス停脇の笠川駐車場より、鳳来寺山登山道方面へ徒歩5分


    ◇電車・バス

    JR飯田線「本長篠駅」より徒歩1分の豊橋鉄道バスターミナルより「田口」行き乗車、「鳳来寺」バス停下車、鳳来寺山登山道方面へ徒歩5分

    ※バスの本数は非常に少なくなっておりますので、ご注意下さい

CONTACT

令和4年度新城市地域活動交付金事業

主催  門谷小展覧会運営委員会

後援  新城市、新城市教育委員会

お問い合わせ 門谷小展覧会運営委員会(info@kadoya-art.com

LINK

Gallery HAM

www.g-ham.com

名倉 鳳山

nagura-hozan.com